2011.12/26 [Mon]
介護のはなし(長文ですのでお暇なときに)
おはようございます、Hannahです。
日が急に伸びるわけではないと思うのですが、冬至をすぎてから日に日に日が伸びてきている感じがしていて、今、母の遺影&遺骨を安置してある庭に面した角部屋=私の部屋(以前は母が使っていました)にはサンサンと陽光が差し込んでいます。庭に面していて遺影が日に焼けないか?ちょっと心配なくらいですケド、庭が大好きだった母のこと、喜んでくれているんじゃないかな?と思います。
介護は大変って言います。介護の苦労はした人しかわからないとも。まぁそれには同感ですが、自分の親だからできたかな?とも。これが義理の父・母だったら、正直できた自信がありません。専業主婦がいて、子どももたくさんいてみんなで分担できるなんて家庭ってどれだけあるのかわかりませんけれど、「夫・専業主婦・子ども2人」というのが、国の決めた「標準家庭」なのだそうで…なんか現実的じゃないなぁ〜と思います。
介護は精神力はもちろんお金もなにかと必要になります。もちろん高齢者の年金がそれをまかなえるだけ十分あったり、住んでいた家を売ったり、あるいは兄弟で分担したりできるのなら良いでしょうが、実際のところ年金で十分満足できる介護というのはほぼ無理かと…他方本人の強い希望でもないかぎり、家も売れないと思いますし、他の親族から反対がでることも考えられますし、介護が必要になった方の配偶者がいらしたら、転居という高齢者には非常にリスクの高い作業をしなくてはなりません(60代以降になってからの転居や大規模改築=思い出を捨てたり壊してしまうことになる+本人のオリエンテーションを悪くし、認知症を誘発しかねません)。さらに昨今の不動産価格推移だと納得できる価格で売却できる可能性は少ないですし。家は売買するときには「物件」でしょうが、思い出あるHomeなのですから…しかしシングル女性(共働きでも多分)代々の資産を維持しながら介護ってなかなか…家を持ち続けるには当然、維持費がかかりますから。
なによりも介護費用について安易に考えられないのは、それが明日終わるか?あるいは10数年さきに終わるか?いつまでしてもわからないことです。
平均介護の費用は地域や介護度によっても違うと思いますが、①在宅介護、②老人保健施設、③特別養護老人ホーム、④グループホーム、⑤有料老人ホーム、といった順番で高額になります。
大変さはありますが、一番費用のかからない在宅介護が高齢者に精神的・心理的負担が少なく、介護者にとっては経済的負担が少ないと思います(私も本当は母を家で看取りたかったです)。ところが!キャリアシングルや二人ともフルタイムで働いていると使えるサービスが限られてしまいます。在宅介護でもっとも一般的なデイサービスはお迎えが大体午前10時ごろで帰宅が午後4時ごろ=専業主婦がいないとまず使えないかと…奥の手としては送迎の時間帯にヘルパーさんに入ってもらって支度などを手伝ってもらって送り出し、また帰宅する時間にヘルパーさんに入ってもらうという方法もありましょうが、多分、介護保険の範囲内だと間に合わず100%自己負担しなくてはならない部分がでてしまうでしょう。それまでの自分の生活スタイルを変えずに使いやすいサービスとしてはショートステイがありますが、いつも申し込みが殺到(特養ホームでその現場を拝見しましたが、毎月翌月分の受付開始日の朝一番に申し込みFAXがだーっと流れてきて、あっというまに数センチにもなります)している状況で、なかなか良いところを定期的に一定期間つかうというのは難しいかも?老人保健施設にもショートステイがありますが、具合がわるくなったら家族が病院につれていってください、とかハードルが高くて、私は使いませんでした。結局母は、2回1週間程度の特養ホームステイ、そして最後にお世話になった特養ホームで緊急ショートステイ1ヶ月しか使っていません(その時、迎えに行ったら「ここに居られないの?」と言われて、私は本入所申し込みをその場でしました)。
そのほかの施設サービスをざっとご紹介すると、
②老人保健施設(医療施設がいとなむリハビリ重視の入所施設といったらよいか?)の利用料は医療費として認められていますので、上限額以上は支払わなくてよいですし、当然医療費控除の対象にもなります。が!これはリハビリして家に帰るための通過的施設という性格上、いたしかたないこととはいえほぼ3ヶ月〜6ヶ月で退所しなくてはならないです。まぁなかには数ヶ所の老人保健施設を交代でつかって1年をやりくりしている方も少なからずなのですが…でも高齢者にとってやっと慣れた頃に別の施設に移らなくてはならないって大変だなぁと思います。
③特別養護老人ホームですが、ご存知のとおり大勢の待機者(入所申し込みして入れるのをまっている方)がいて、全国どこでも2-3年またないと入れません。特に最近は重度で、介護者の状況が緊急性を要する方から優先的に入所を認めるという全国統一基準(本人の状況・家庭の状況・待機年数など、全てが点数化されて、そのホームに入居申し込みをして待っている人のなかでも点数の高い人から入居できる)で入居判定をしなくてはいけないシステムですので、どんなに家庭的に大変な状況でも介護度が2以下までは実際のところ結構厳しいかな?と思います。要介護3でやっと…くらい(もし要介護2で家庭的に介護が大変だったら、ケアマネージャーさんに困難な状況を相談して、介護区分変更申請を!とはいえ、必ずしも認められるとは限りませんが、認められる確率はそれなりにあります)。原則的に費用は介護保険で賄われた分の1割ですので、従来型といわれる多床室(大部屋)だと数万円で大丈夫です。ただし!我が国の監督官庁の方針により、これから新設される特別養護老人ホームは全て新型特別養護老人ホーム=全個室しか認められませんから、こちらになるとお部屋代(ホテルコスト=個室差額)が必要で所得により、月々10数万円後半〜減免をつかった場合でも少なくとも7-10万円弱が必要(介護保険自己負担分1割を含む)。私がホームに入居するころは多分、新型特養が全てになっていると思いますから、老後も格差社会。シングル女性の私の場合、老後はPhilippinesかも?それと横浜市の場合ですが、横浜方式という独自のシステムがあって、希望する特養ホームを3ヶ所くらい?あげて一括した申込書(区役所高齢支援担当にあります)で申し込みをし、そのなかで空きがでて入居判定で認められた施設にはいるということになります(つまり、第一希望の施設にはいれるとは限らない!)。これが嫌だった我が家は(だって親をあずけるところって自分で納得して決めたくないですか?)、本人が気に入った施設にダイレクトに申込みできる県域(横浜市外で県内)の施設に申し込みをして待ちました。
④認知症高齢者のためのグループホームですが、これは我が家も特養待機の間の2年間利用させていただきました。母が利用した施設の中では一番、満足度が高かったかも?と今思っています。でも、民間施設になりますから利用料が高いのは言うまでもなく…大体月20万円弱だったかと…それと看護師が常駐していませんので高度に医療的な措置が必要になったときには特養とちがって対応できません。別の施設に移るか、あるいは入院という可能性が高いと思います。ただし最近はグループホームでも看取りにとりくむ動きが出てきていますので、今後に期待はできます。それとグループホームというのは民間であるがゆえに、サービスの質にばらつきが大きいように思います。私は自分の目で見て、納得できたところにお願いしましたが、お世話になった2年間の最後の方はさすがに経済的負担が重たい!という感じでした。ちょうどその頃、特養に入所できたのでよかったのですが、こちらも新型特養だったので、本人所得で減免があったとはいえ毎月10万円弱位(月によって、また介護度や本人の状態によっても変動)。
⑤有料老人ホームですが、高いというイメージがあった有料も最近は費用的にお安いところも出てきているようです。我が家は緊急ショートステイのあとこちらにお願いしたのですが、体験入居という6ヶ月期限付きのプランだったためか?居住費&食費+介護保険1割負担=月額18万円と伺っていたのですが、それは基本料金で様々な費用を足されると月々30数万円(月にもよりますが、殆ど後半で40万円弱=介護保険一割負担を含む)の支払いでした。母がなくなる少し前にリビングのサイドボードを買って色々な資料を整理し、昔の資料(入居の際の重要事項説明書など)がでてきたのでAyaさんに見てもらいました。私は詳しく見ていなかったので気付かなかったのですけど、バイタルを測る(病院で毎日するみたいに、血圧と体温のチェック)だけで1回200円、救急車を呼ぶだけで6800円…福祉専門職で実際に社会福祉法人勤務のAyaさん「すごいね〜」と絶句した後「私だったら救急車呼びまくちゃう{/目/}(当然、施設の収入=売上増に貢献できる?←もちろん冗談、実はこんなシステムに怒ってます)」。たしかにボランティアで小学生が訪問してくれても「カルチャー費」として1500-2000円と請求があったときには「何か変?」とは思っていたのですケド。有料老人ホームは民間ゆえ様々ですが、私の母がお世話になったところは建設会社系で今は使われていない独身寮に多少手を加えただけの施設だったので、デイルームはエレベーターホールでした。先日、有料老人ホームのサイトをちょこちょこみたのですが、入居一時金は数百万〜数千万円(ファミリータイプのマンションが購入できるくらいの金額)、それだけ支払っても食費や管理費など月々20-30万円はかかるようです(当然、介護保険一割負担をふくんで!)。それと有料老人ホームって終身介護をうたっていても、ターミナルになると医療的な限界から?退去させられるところが多いのも課題だと思います。万一、体調に変化があって入院しても他居しないかぎり、管理費など(大体月6万円ー10万円位)などは最低限請求されますから、医療費と入居費のダブル負担を覚悟しておかなくてはなりません。
結婚していらっしゃる方も子どもの教育費については備えをして「学費保険」といった形で積み立てていても、介護(とくに親の)については備えがないことが殆どだと思います。介護の難しさは、子育てとちがって、さきが読めないことです。明日終わってしまうかもしれないし、10年以上、ことによると20年続くかもしれない…介護費用積立って必要かもしれませんね。それと住宅ローンを組むときにも介護を必要とするときのことを考えておく必要があるかもしれません。「そんなこと言って!」と母に叱られそうですが、相当に慎重に選んで賢く介護してきたつもりでも、施設入居になった以降こうして振り返ってみたら軽く家を新築できるであろう金額(家と違ってローンが組めませんし、住宅ローンの毎月分よりも高額かも?)が待ったなしで毎月でていった感じですね(もちろんそれでも母に私はしてあげたくてしましたし、本音をいえば、もっとしてあげたかったのですけれど、私の力ではこれが精一杯だったのです)。ちなみに平均介護期間(要介護認定をうけてからではなく、本当に介護が必要になって旅立つまで)は4年数ヶ月とか…でも我が家はその3倍以上だったので、母は私が寂しくなくなるまで、体が辛くてもずいぶん頑張ってくれたのだろうと思います。
こうして考えてみると本当は同じ中区内のグループホームにいた時が一番、母は幸せだった感じがします。家庭的で認知症といっても母同様軽い方が多くてお話も賑やかな家庭的な雰囲気で…我が家の資産は固定資産こそあれ、流動資産はもろもろで常に0!ずっとフループホームというのは経済的に厳しかったと思います。やはりお金は十分貯めておかないとダメですね…
私の世代は年金が期待できないので(共済にそれなりの期間加入しましたケド、つい最近、某大学教授をなさっている加入35年の先生、年金将来受取額予想額年170万円だったと、ショックを受けた話を奥様から…私の場合もっと少ない加入期間ですから全くあてにならない!)Philippinesなど東南アジアで死ぬまでかな〜なんて。
by Hannah
日が急に伸びるわけではないと思うのですが、冬至をすぎてから日に日に日が伸びてきている感じがしていて、今、母の遺影&遺骨を安置してある庭に面した角部屋=私の部屋(以前は母が使っていました)にはサンサンと陽光が差し込んでいます。庭に面していて遺影が日に焼けないか?ちょっと心配なくらいですケド、庭が大好きだった母のこと、喜んでくれているんじゃないかな?と思います。
介護は大変って言います。介護の苦労はした人しかわからないとも。まぁそれには同感ですが、自分の親だからできたかな?とも。これが義理の父・母だったら、正直できた自信がありません。専業主婦がいて、子どももたくさんいてみんなで分担できるなんて家庭ってどれだけあるのかわかりませんけれど、「夫・専業主婦・子ども2人」というのが、国の決めた「標準家庭」なのだそうで…なんか現実的じゃないなぁ〜と思います。
介護は精神力はもちろんお金もなにかと必要になります。もちろん高齢者の年金がそれをまかなえるだけ十分あったり、住んでいた家を売ったり、あるいは兄弟で分担したりできるのなら良いでしょうが、実際のところ年金で十分満足できる介護というのはほぼ無理かと…他方本人の強い希望でもないかぎり、家も売れないと思いますし、他の親族から反対がでることも考えられますし、介護が必要になった方の配偶者がいらしたら、転居という高齢者には非常にリスクの高い作業をしなくてはなりません(60代以降になってからの転居や大規模改築=思い出を捨てたり壊してしまうことになる+本人のオリエンテーションを悪くし、認知症を誘発しかねません)。さらに昨今の不動産価格推移だと納得できる価格で売却できる可能性は少ないですし。家は売買するときには「物件」でしょうが、思い出あるHomeなのですから…しかしシングル女性(共働きでも多分)代々の資産を維持しながら介護ってなかなか…家を持ち続けるには当然、維持費がかかりますから。
なによりも介護費用について安易に考えられないのは、それが明日終わるか?あるいは10数年さきに終わるか?いつまでしてもわからないことです。
平均介護の費用は地域や介護度によっても違うと思いますが、①在宅介護、②老人保健施設、③特別養護老人ホーム、④グループホーム、⑤有料老人ホーム、といった順番で高額になります。
大変さはありますが、一番費用のかからない在宅介護が高齢者に精神的・心理的負担が少なく、介護者にとっては経済的負担が少ないと思います(私も本当は母を家で看取りたかったです)。ところが!キャリアシングルや二人ともフルタイムで働いていると使えるサービスが限られてしまいます。在宅介護でもっとも一般的なデイサービスはお迎えが大体午前10時ごろで帰宅が午後4時ごろ=専業主婦がいないとまず使えないかと…奥の手としては送迎の時間帯にヘルパーさんに入ってもらって支度などを手伝ってもらって送り出し、また帰宅する時間にヘルパーさんに入ってもらうという方法もありましょうが、多分、介護保険の範囲内だと間に合わず100%自己負担しなくてはならない部分がでてしまうでしょう。それまでの自分の生活スタイルを変えずに使いやすいサービスとしてはショートステイがありますが、いつも申し込みが殺到(特養ホームでその現場を拝見しましたが、毎月翌月分の受付開始日の朝一番に申し込みFAXがだーっと流れてきて、あっというまに数センチにもなります)している状況で、なかなか良いところを定期的に一定期間つかうというのは難しいかも?老人保健施設にもショートステイがありますが、具合がわるくなったら家族が病院につれていってください、とかハードルが高くて、私は使いませんでした。結局母は、2回1週間程度の特養ホームステイ、そして最後にお世話になった特養ホームで緊急ショートステイ1ヶ月しか使っていません(その時、迎えに行ったら「ここに居られないの?」と言われて、私は本入所申し込みをその場でしました)。
そのほかの施設サービスをざっとご紹介すると、
②老人保健施設(医療施設がいとなむリハビリ重視の入所施設といったらよいか?)の利用料は医療費として認められていますので、上限額以上は支払わなくてよいですし、当然医療費控除の対象にもなります。が!これはリハビリして家に帰るための通過的施設という性格上、いたしかたないこととはいえほぼ3ヶ月〜6ヶ月で退所しなくてはならないです。まぁなかには数ヶ所の老人保健施設を交代でつかって1年をやりくりしている方も少なからずなのですが…でも高齢者にとってやっと慣れた頃に別の施設に移らなくてはならないって大変だなぁと思います。
③特別養護老人ホームですが、ご存知のとおり大勢の待機者(入所申し込みして入れるのをまっている方)がいて、全国どこでも2-3年またないと入れません。特に最近は重度で、介護者の状況が緊急性を要する方から優先的に入所を認めるという全国統一基準(本人の状況・家庭の状況・待機年数など、全てが点数化されて、そのホームに入居申し込みをして待っている人のなかでも点数の高い人から入居できる)で入居判定をしなくてはいけないシステムですので、どんなに家庭的に大変な状況でも介護度が2以下までは実際のところ結構厳しいかな?と思います。要介護3でやっと…くらい(もし要介護2で家庭的に介護が大変だったら、ケアマネージャーさんに困難な状況を相談して、介護区分変更申請を!とはいえ、必ずしも認められるとは限りませんが、認められる確率はそれなりにあります)。原則的に費用は介護保険で賄われた分の1割ですので、従来型といわれる多床室(大部屋)だと数万円で大丈夫です。ただし!我が国の監督官庁の方針により、これから新設される特別養護老人ホームは全て新型特別養護老人ホーム=全個室しか認められませんから、こちらになるとお部屋代(ホテルコスト=個室差額)が必要で所得により、月々10数万円後半〜減免をつかった場合でも少なくとも7-10万円弱が必要(介護保険自己負担分1割を含む)。私がホームに入居するころは多分、新型特養が全てになっていると思いますから、老後も格差社会。シングル女性の私の場合、老後はPhilippinesかも?それと横浜市の場合ですが、横浜方式という独自のシステムがあって、希望する特養ホームを3ヶ所くらい?あげて一括した申込書(区役所高齢支援担当にあります)で申し込みをし、そのなかで空きがでて入居判定で認められた施設にはいるということになります(つまり、第一希望の施設にはいれるとは限らない!)。これが嫌だった我が家は(だって親をあずけるところって自分で納得して決めたくないですか?)、本人が気に入った施設にダイレクトに申込みできる県域(横浜市外で県内)の施設に申し込みをして待ちました。
④認知症高齢者のためのグループホームですが、これは我が家も特養待機の間の2年間利用させていただきました。母が利用した施設の中では一番、満足度が高かったかも?と今思っています。でも、民間施設になりますから利用料が高いのは言うまでもなく…大体月20万円弱だったかと…それと看護師が常駐していませんので高度に医療的な措置が必要になったときには特養とちがって対応できません。別の施設に移るか、あるいは入院という可能性が高いと思います。ただし最近はグループホームでも看取りにとりくむ動きが出てきていますので、今後に期待はできます。それとグループホームというのは民間であるがゆえに、サービスの質にばらつきが大きいように思います。私は自分の目で見て、納得できたところにお願いしましたが、お世話になった2年間の最後の方はさすがに経済的負担が重たい!という感じでした。ちょうどその頃、特養に入所できたのでよかったのですが、こちらも新型特養だったので、本人所得で減免があったとはいえ毎月10万円弱位(月によって、また介護度や本人の状態によっても変動)。
⑤有料老人ホームですが、高いというイメージがあった有料も最近は費用的にお安いところも出てきているようです。我が家は緊急ショートステイのあとこちらにお願いしたのですが、体験入居という6ヶ月期限付きのプランだったためか?居住費&食費+介護保険1割負担=月額18万円と伺っていたのですが、それは基本料金で様々な費用を足されると月々30数万円(月にもよりますが、殆ど後半で40万円弱=介護保険一割負担を含む)の支払いでした。母がなくなる少し前にリビングのサイドボードを買って色々な資料を整理し、昔の資料(入居の際の重要事項説明書など)がでてきたのでAyaさんに見てもらいました。私は詳しく見ていなかったので気付かなかったのですけど、バイタルを測る(病院で毎日するみたいに、血圧と体温のチェック)だけで1回200円、救急車を呼ぶだけで6800円…福祉専門職で実際に社会福祉法人勤務のAyaさん「すごいね〜」と絶句した後「私だったら救急車呼びまくちゃう{/目/}(当然、施設の収入=売上増に貢献できる?←もちろん冗談、実はこんなシステムに怒ってます)」。たしかにボランティアで小学生が訪問してくれても「カルチャー費」として1500-2000円と請求があったときには「何か変?」とは思っていたのですケド。有料老人ホームは民間ゆえ様々ですが、私の母がお世話になったところは建設会社系で今は使われていない独身寮に多少手を加えただけの施設だったので、デイルームはエレベーターホールでした。先日、有料老人ホームのサイトをちょこちょこみたのですが、入居一時金は数百万〜数千万円(ファミリータイプのマンションが購入できるくらいの金額)、それだけ支払っても食費や管理費など月々20-30万円はかかるようです(当然、介護保険一割負担をふくんで!)。それと有料老人ホームって終身介護をうたっていても、ターミナルになると医療的な限界から?退去させられるところが多いのも課題だと思います。万一、体調に変化があって入院しても他居しないかぎり、管理費など(大体月6万円ー10万円位)などは最低限請求されますから、医療費と入居費のダブル負担を覚悟しておかなくてはなりません。
結婚していらっしゃる方も子どもの教育費については備えをして「学費保険」といった形で積み立てていても、介護(とくに親の)については備えがないことが殆どだと思います。介護の難しさは、子育てとちがって、さきが読めないことです。明日終わってしまうかもしれないし、10年以上、ことによると20年続くかもしれない…介護費用積立って必要かもしれませんね。それと住宅ローンを組むときにも介護を必要とするときのことを考えておく必要があるかもしれません。「そんなこと言って!」と母に叱られそうですが、相当に慎重に選んで賢く介護してきたつもりでも、施設入居になった以降こうして振り返ってみたら軽く家を新築できるであろう金額(家と違ってローンが組めませんし、住宅ローンの毎月分よりも高額かも?)が待ったなしで毎月でていった感じですね(もちろんそれでも母に私はしてあげたくてしましたし、本音をいえば、もっとしてあげたかったのですけれど、私の力ではこれが精一杯だったのです)。ちなみに平均介護期間(要介護認定をうけてからではなく、本当に介護が必要になって旅立つまで)は4年数ヶ月とか…でも我が家はその3倍以上だったので、母は私が寂しくなくなるまで、体が辛くてもずいぶん頑張ってくれたのだろうと思います。
こうして考えてみると本当は同じ中区内のグループホームにいた時が一番、母は幸せだった感じがします。家庭的で認知症といっても母同様軽い方が多くてお話も賑やかな家庭的な雰囲気で…我が家の資産は固定資産こそあれ、流動資産はもろもろで常に0!ずっとフループホームというのは経済的に厳しかったと思います。やはりお金は十分貯めておかないとダメですね…
私の世代は年金が期待できないので(共済にそれなりの期間加入しましたケド、つい最近、某大学教授をなさっている加入35年の先生、年金将来受取額予想額年170万円だったと、ショックを受けた話を奥様から…私の場合もっと少ない加入期間ですから全くあてにならない!)Philippinesなど東南アジアで死ぬまでかな〜なんて。
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