2011.09/07 [Wed]
バナナと英会話の関係…
ちょっと堅い話になりますが(英会話と関係のない話なので、必要のない方、スキップして下さい)以前、少しのあいだ若い方々に国際福祉の科目を教えていたことがあります。「国際福祉」…なんのこっちゃ?っていうくらい「国際福祉」の定義すら定まってない(=色んな国の福祉について比較するのか、それとも国際的な視点で福祉的課題を考えるのか?という定義がまだ確立していない、ので)マイナーな科目(笑)、当然、必修であるわけもなく、毎年受講生も10人以内という状況{/嬉しい/}
授業はいつも「あなたは他の国の人を差別したり、他の国を侵略したり、搾取したことがありますか?」という問いかけからはじめていました。当然、必修でもないマイナーな科目を取る学生さん達(以下、学)なので、「ない」と答えます。で、必殺技!「今、日本の食料自給率は約40%って言われています、もし輸入がなくなったらどう?」
学:毎日お米食べればいい!
私:お米だけ?おかずは?
学:納豆とか、味噌汁とか…豆腐?
私:残念!納豆だって大豆は輸入品のこともあるし、豆腐も同じ、
私:それじゃ、いつも食べている果物やお野菜をあげてみて、完全に日本産っていいきれるもの、いくつある?
学たち:ほうれん草(これは冷凍は中国産、と私が即却下)、キャベツ、小松菜、もも、ブドウ(これも輸入があると却下)、卵、しいたけ(輸入もあるとまた却下)、筍(これも却下)……
そう!ここで彼・彼女らも気づくのです。どれだけ私達の生活が輸入に依存しているか?ということを…
で、更に追い打ち!
私:どうして輸入されているバナナが5本98円とかで買えると思う?
学:……
ちょっと考えてみたら、分かることなのです。空を飛んで私達の手元に届いて、簡単に買えるものが、どうしてそんな値段で買えるのか?という経済的なカラクリが…そして、それが無くなったら生活がどうなるか?ということや、土台、私達自身今や毎日お米と漬け物とだけで暮らせないと言うことも…
日頃からお世話になっているフィリピンベースの語学校はおそらく全て、実のところこのバナナと同じシステムで成り立っているかもしれない…とも。このところ費用対効果を追求していますが、実はそうした恩恵があるからこそ、到底日本ではありえない価格で毎日1~3時間位個人レッスンが受けられるわけで…このあたりのもやもや感って心の奥深くにいつも巣くっているている感じで結局、自己撞着。
もちろんiTalkの先生方は海外旅行にも行けてるみたいですし、現地の仕事のなかでは比較的良いのかもしれない…ですし、実際に我が家の経済力では語学を日本国内で毎日習えるはずもなく…費用対効果を考えたら、フィリピンや中国といった安い労働力があるからそれが私でも可能になった、というのは嬉しいことなのですけれども一抹の申し訳なさは払拭できていない…というかいつも燻っています。
と言うわけで、たまたまiTalkのHPにあったセブにあるプルメリアというNGOのHPを読んで、Ayaさんとも相談して2人で1人の子の里親(=1人の子の就学支援をするサポーター)になることにしました。1ヶ月3000円なので、1人が1人を引き受けてもよいのですが、私自身健康上&家庭の事情でいま仕事していませんしAyaさんとて、それほど豊かな訳ではないので、どちらがコケても支援を続けられるように、相談して2人で毎月1500円づつ負担して1人を支えてゆく形にしました。
申し込みも簡単で、先方からのレスポンスも早く、女の子が良いという希望も叶えていただき、さっそく私達の里子になるLちゃんという小学生の家庭事情や写真が送られてきました。家族が彼女を含めて8人で(農業なので食べ物はなんとかなっているようですけれど)その誰もが固定収入がなく…ファミリーの月収は推定6000円{/!!/}
プロフィールに添えられていた彼女の少し緊張したような、不安そうな表情をした写真がずっと目に焼き付いていて…2人して「いつかセブに行って笑った顔が見たいね」なんて言っています。
もちろん、同種のNGOって色々あるのですが、このNGOを選んだ理由はHPの作りが素人的で(そうした所にお金をかけていない証拠)、しっかり現地に足をつけて支援しているなぁ…と感じたからですけれど。そのほかの理由もあり…
プルメリアの会員になると現地でのレンタカー(これは多分使わない…)、宿泊手配(これ、かなり重要!)、通訳(つかうかどうか分からない)などの優待も受けられるとか。もともと2人ともアジア大好き、マッサージも大好きという感じで、セブは安いらしい…と行く気満々だったので、若干、そうした優待への下心あり…なのですが{/嬉しい/}…でも、もし行ったとして、里子の家庭訪問して(これもプルメリアがアレンジ可能とのこと)ラクジャリーなホテルで優雅な時間を過ごせるか?と考えるとまた少し気が重くなり…もし行くとしても、里子訪問は最後の日にしよう!というのが結論。
たしか、ヴェトナムいったときも同じようなこと考えてましたっけ…あのときは親の代理で組合旅行に参加したので、それはそれは贅沢三昧だったのですケド。その一方で「1 dollar,1 dollar,please!」ってお金を求めてくる障がい者(大抵は枯れ葉剤の影響で、手などが変形していて、それを見せてくる)を振り切るのが大変で…贅沢三昧旅行(大多数である男性陣は恥ずかしげもなく、貸し切りバスを待たせてナイトライフをエンジョイ{/NG/}した模様)の最後は、戦跡博物館見学(殆どのツアーがスキップするところをよく日程にいれてくれたなぁ…と感謝)…一つの部屋には枯れ葉剤で生まれた二重胎児のホルマリン漬けが3面に所狭しと並べられていましたっけ…でも、私にとってはホルマリン漬けになった二重胎児よりも、生きている障がい者のほうがずっとショックだった…記憶。
逞しくなくては生きて行けないアジア!地方都市に行ったときは、物売りをする子どもの目の輝きに新鮮な驚きと感動すら覚えたものです。多分、学校へ行けていないのだと思いましたけれど、それでも近年表情があまりない日本の子どもと比べると目の輝きが違います。思わず(若干?かなり?ぼられているだろうなぁと思いつつ)文旦ほどの大きな果物を買ってホテルの部屋で食べましたっけ…
とはいえ、サポートが一筋縄でゆくな~んて甘く考えていません。特にフィリピンでは…でもLちゃんには学校を続けて欲しいし、いつか大学にも行って欲しいと願っています。ちなみにフィリピンは小学校・中学校・大学=6-4-4制だとか(やっとベルの先生方が20歳くらいで大学卒という意味が分かりました)、義務教育は小学校のみ、その小学校すら半分くらいはまともに卒業できない経済状態とのこと。まだLちゃんは小学3年生とのこと、私達も気長にサポートしてゆくつもりです。
きょうは、ちょっとどんよりとした記事になりました。ご不快に思われた方がいらしたらゴメンナサイ!でも私達的にはずっと考えてきたことなので…
先週の通院を台風で明日に延期したので、まる1日移動&通院にて私の記事はお休みさせて頂きますm(_ _)m
今日はどうしても起きられず!Chinese先生でのレッスン…ドタキャンしました{/汗/}
by Hannah
授業はいつも「あなたは他の国の人を差別したり、他の国を侵略したり、搾取したことがありますか?」という問いかけからはじめていました。当然、必修でもないマイナーな科目を取る学生さん達(以下、学)なので、「ない」と答えます。で、必殺技!「今、日本の食料自給率は約40%って言われています、もし輸入がなくなったらどう?」
学:毎日お米食べればいい!
私:お米だけ?おかずは?
学:納豆とか、味噌汁とか…豆腐?
私:残念!納豆だって大豆は輸入品のこともあるし、豆腐も同じ、
私:それじゃ、いつも食べている果物やお野菜をあげてみて、完全に日本産っていいきれるもの、いくつある?
学たち:ほうれん草(これは冷凍は中国産、と私が即却下)、キャベツ、小松菜、もも、ブドウ(これも輸入があると却下)、卵、しいたけ(輸入もあるとまた却下)、筍(これも却下)……
そう!ここで彼・彼女らも気づくのです。どれだけ私達の生活が輸入に依存しているか?ということを…
で、更に追い打ち!
私:どうして輸入されているバナナが5本98円とかで買えると思う?
学:……
ちょっと考えてみたら、分かることなのです。空を飛んで私達の手元に届いて、簡単に買えるものが、どうしてそんな値段で買えるのか?という経済的なカラクリが…そして、それが無くなったら生活がどうなるか?ということや、土台、私達自身今や毎日お米と漬け物とだけで暮らせないと言うことも…
日頃からお世話になっているフィリピンベースの語学校はおそらく全て、実のところこのバナナと同じシステムで成り立っているかもしれない…とも。このところ費用対効果を追求していますが、実はそうした恩恵があるからこそ、到底日本ではありえない価格で毎日1~3時間位個人レッスンが受けられるわけで…このあたりのもやもや感って心の奥深くにいつも巣くっているている感じで結局、自己撞着。
もちろんiTalkの先生方は海外旅行にも行けてるみたいですし、現地の仕事のなかでは比較的良いのかもしれない…ですし、実際に我が家の経済力では語学を日本国内で毎日習えるはずもなく…費用対効果を考えたら、フィリピンや中国といった安い労働力があるからそれが私でも可能になった、というのは嬉しいことなのですけれども一抹の申し訳なさは払拭できていない…というかいつも燻っています。
と言うわけで、たまたまiTalkのHPにあったセブにあるプルメリアというNGOのHPを読んで、Ayaさんとも相談して2人で1人の子の里親(=1人の子の就学支援をするサポーター)になることにしました。1ヶ月3000円なので、1人が1人を引き受けてもよいのですが、私自身健康上&家庭の事情でいま仕事していませんしAyaさんとて、それほど豊かな訳ではないので、どちらがコケても支援を続けられるように、相談して2人で毎月1500円づつ負担して1人を支えてゆく形にしました。
申し込みも簡単で、先方からのレスポンスも早く、女の子が良いという希望も叶えていただき、さっそく私達の里子になるLちゃんという小学生の家庭事情や写真が送られてきました。家族が彼女を含めて8人で(農業なので食べ物はなんとかなっているようですけれど)その誰もが固定収入がなく…ファミリーの月収は推定6000円{/!!/}
プロフィールに添えられていた彼女の少し緊張したような、不安そうな表情をした写真がずっと目に焼き付いていて…2人して「いつかセブに行って笑った顔が見たいね」なんて言っています。
もちろん、同種のNGOって色々あるのですが、このNGOを選んだ理由はHPの作りが素人的で(そうした所にお金をかけていない証拠)、しっかり現地に足をつけて支援しているなぁ…と感じたからですけれど。そのほかの理由もあり…
プルメリアの会員になると現地でのレンタカー(これは多分使わない…)、宿泊手配(これ、かなり重要!)、通訳(つかうかどうか分からない)などの優待も受けられるとか。もともと2人ともアジア大好き、マッサージも大好きという感じで、セブは安いらしい…と行く気満々だったので、若干、そうした優待への下心あり…なのですが{/嬉しい/}…でも、もし行ったとして、里子の家庭訪問して(これもプルメリアがアレンジ可能とのこと)ラクジャリーなホテルで優雅な時間を過ごせるか?と考えるとまた少し気が重くなり…もし行くとしても、里子訪問は最後の日にしよう!というのが結論。
たしか、ヴェトナムいったときも同じようなこと考えてましたっけ…あのときは親の代理で組合旅行に参加したので、それはそれは贅沢三昧だったのですケド。その一方で「1 dollar,1 dollar,please!」ってお金を求めてくる障がい者(大抵は枯れ葉剤の影響で、手などが変形していて、それを見せてくる)を振り切るのが大変で…贅沢三昧旅行(大多数である男性陣は恥ずかしげもなく、貸し切りバスを待たせてナイトライフをエンジョイ{/NG/}した模様)の最後は、戦跡博物館見学(殆どのツアーがスキップするところをよく日程にいれてくれたなぁ…と感謝)…一つの部屋には枯れ葉剤で生まれた二重胎児のホルマリン漬けが3面に所狭しと並べられていましたっけ…でも、私にとってはホルマリン漬けになった二重胎児よりも、生きている障がい者のほうがずっとショックだった…記憶。
逞しくなくては生きて行けないアジア!地方都市に行ったときは、物売りをする子どもの目の輝きに新鮮な驚きと感動すら覚えたものです。多分、学校へ行けていないのだと思いましたけれど、それでも近年表情があまりない日本の子どもと比べると目の輝きが違います。思わず(若干?かなり?ぼられているだろうなぁと思いつつ)文旦ほどの大きな果物を買ってホテルの部屋で食べましたっけ…
とはいえ、サポートが一筋縄でゆくな~んて甘く考えていません。特にフィリピンでは…でもLちゃんには学校を続けて欲しいし、いつか大学にも行って欲しいと願っています。ちなみにフィリピンは小学校・中学校・大学=6-4-4制だとか(やっとベルの先生方が20歳くらいで大学卒という意味が分かりました)、義務教育は小学校のみ、その小学校すら半分くらいはまともに卒業できない経済状態とのこと。まだLちゃんは小学3年生とのこと、私達も気長にサポートしてゆくつもりです。
きょうは、ちょっとどんよりとした記事になりました。ご不快に思われた方がいらしたらゴメンナサイ!でも私達的にはずっと考えてきたことなので…
先週の通院を台風で明日に延期したので、まる1日移動&通院にて私の記事はお休みさせて頂きますm(_ _)m
今日はどうしても起きられず!Chinese先生でのレッスン…ドタキャンしました{/汗/}
by Hannah
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